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2020年08月29日 [ニュース]

68/110 好きで介護の仕事をしている人は半分もいない

介護職のみなさんとお話しする機会がよくあります。彼ら彼女らはよく、「とにかく仕事がキツい」と言います。
少し踏み込んで、「具体的に何がキツいのですか?」と訊いてみると…。

ごくごく狭い範囲での、ほんの100名の声でしかありませんが…。やはり、私が想像していた結果が出たのです。
「仕事がキツい」というのは、重労働で身体的につらいということではありません。たしかに腰痛で悩んでいる人たちは多いけれども、それよりももっと大きいのは、精神的につらいということなのです。

そして、それはなぜかと言えば、4K職場と言われる由縁の「くさい・きたない・きけん・給料やすい」。
そういうことです。

実に7割以上の介護職がこう答えています。
だからと言って、介護の仕事がきらいだとか、やりがいを感じていないとか、そんなふうに直結はしていません。あくまでも、なぜあんなにも多くの介護職が「仕事がキツい」と訴えるのか、そのおおもとの理由を考えてもらったらこんな結果になりました、というだけの話です。

他にも、

「生まれ変わったとしたら、また、この仕事に就きたいですか?」
「自分の子どもが介護の仕事をしたいと望んだとしたら、あなたはそれを応援しますか?」

…という、 ちょっと意地悪な質問もぶつけてみました。結果は、読者のみなさんが想像する通りです。

しかし、考えてみれば、口にこそ出しませんが、日本人1億2千万人の誰しもが容易に想像できることだと思います。老老地獄といわれる哀しい事件の被告人となってしまった人たちも、その動機を突き詰めていけば、来る日も来る日も下の世話をしなければならない、その惨めというか、やるせないと言うか、そんなネガティブな感情の集積に行き当たるという話を警察の人に聞いたことがあります。

となると、潜在的にではあるけれど、「くさくて、きたなくて、きけんで、給料もやすい」職場で、本当は積極的にはやりたくないなぁ」と思っている人たちに対して、過度な期待をすることはちょっと無理があるかな…と考えざるを得ないのです。


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