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2020年08月20日 [ニュース]

59/110 家族介護には限界がある

多くの相談を受けるなかでいちばん悲惨だと感じるのは、問題行動を伴う認知症で、かつ、自力で排泄ができない場合です。これは、誤解を恐れずに言えば、地獄絵です。ご家族がケアするのは絶対にやめたほうがいい。まちがいなくご家族がおかしくなります。

極端な話、認知症患者とふたりきりの時間を長く持ったご家族は、その後、認知症を発症するケースが多い。医者は科学的根拠がないと認めませんが、私としては経験的にそう思っています。

私は、ただでさえ、排泄に介助が必要になったら自宅での介護はやめなさいとお伝えしています。排泄というのは、食事やお風呂の介助とちがって、なかなか時間のコントロールがしづらいのです。さらに昼夜逆転みたいになると、ご家族はおちおち眠ってもいられません。いつまた起こされるのだろうと考え始めてしまって、どうしても睡眠不足から精神不安定な状態に陥ってしまうのです。

だから、ひとりでトイレができなくなったら、お気の毒ではあるけれども、お互いのために距離を置くことをお勧めするわけです。
要は、施設や病院に預けるべきですよと…。

排泄がダメなうえに、いろいろな問題行動が出てきたりしたら、これはもう対応不可能です。直接、介助に関わるご家族はかなり危険な状態になってしまう。老夫婦ふたりきりで生活するなどあり得ません。共倒れを待っているような状況です。老老介護は老老地獄をもたらします。どちらかがボケたら、即、施設に入れるというのが鉄則です。

いつ終わるともわからない介護生活が続くうちに、「かわいそうに」という気持ちから「いつまで続くんだ」というネガティブな感情が膨らんでくる。こうして、親子(夫婦)間の心理的距離が少しずつ少しずつ離れていくのです。そしてついには、制御できないほどの憎悪の炎がメラメラと燃えさかる…。

肉親間の介護をめぐる様々な事件が目につきます。裁判所で傍聴してみるとわかるのですが、どのケースにも共通する悲劇の法則です。


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