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2020年07月19日 [ニュース]

30/110 外科医の切りたがり

医療の世界と関わるようになって丸20年が過ぎました。時には医療を提供する病医院の側から、時には医療を利用する患者側から、またある時は、医療と連携する介護の世界から、さらにある時は、医療経営専門誌というメディアの世界から、多くの病医院や医者たちと接点を持ってきました。当初は、本当に医療界とは摩訶不思議なところだと、つくづく感じたものでした。しかし、長い歳月のなかでかなりのことは理解できるようになりました。が、「ゲゲッ、そんなことってあるか!」というような、一般社会では非常識と思われるようなことに出くわすことがあります。驚愕のあまり言葉を失うことも…。

10年ほど前のことです。ある病院の外科医と仲良くなる機会があり、たまにふたりでお酒を飲みに出かけるような関係になりました。そこで私は、以前から不思議に思っていたことを彼にぶつけてみたのです。それはがんの手術について。当時(正直に言えば、今も)感覚的に思っていたのは、がんが発見されて摘出手術に成功した患者さんのほとんどが、数年以内に再発または転移が見つかり結果的に死んでいく…ということでした。がんで家族を失ったご家族に話を聞くと、かなりの確率でこんな話が出てくるのです。

「手術は成功。目に見える限りのがんはきれいに取った。抗がん剤で再発を抑えれば問題ない。そう言われて、副作用に苦しみながらも治療を続けてきた。にもかかわらず、数年後に転移が見つかって…」

こんな話をしたとき、彼は言いました。

「開腹してみて目に見えるがんは全部取るだろうけど、目に見えないがんは取れないからねぇ」

まぁ、これはもっともな話なのかも知れません。だから、目には見えない転移を配慮して可能な限り広範囲を切除する慣習があるのだそうです。
もうおわかりですよね。現象面だけを見て切りとったところで、がんをもたらした根本の原因をあらためない限り、数年以内にがんが再発することは自然の道理なのです。


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