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2019年04月19日 [ニュース]

V.フランクルの『夜と霧』

私たちは、3つの舞台における使命・役割を背負って生命を授けられたそうです。
3つの舞台とは、家庭・職場・人生。生きるとは、この3つの使命を探し、見つけ、それに心血を注ぐ道程に他なりません。

日本同様、敗戦国となったドイツ。75年前、ナチス・ヒトラーは、民族浄化なる名目の下、ユダヤ人・障害者・同性愛者を大量虐殺しました。その数600万人以上。なかでも悪名高きアウシュビッツ収容所。精神科医Vフランクルは、やはりユダヤの血が流れているという理由で収容されました。そこでの生活実態をまとめた『夜と霧』は、凄惨ではあるけれども読んでおきたい一冊です。

地獄のような環境の中、発狂した者。脱走を企てた者。病に倒れた者。監視者たちの気分を損ねた者。多くの人たちがガス室に送られました。しかし、5年に及ぶ収容生活から開放されたとき、フランクルと同室だった者たちは全員生還したといいます。なぜでしょうか。 

これを解くカギは「窓」。そう。監房の窓です。わずか20センチ四方の窓です。

フランクルは仲間たちに説き続けました。
「あの小窓の向こう側に思いを馳せよう。例え身体を拘束されようと、我らの精神は自由。想像の世界では何でもできると。あの窓からかすかに見える朝日や夕映えの下には、私たちの大切な家族、愛する人たちが待つ故郷がある。決して望みを捨ててはならない」
そう言って、希望の灯を点しつづけたのです。そしてみんなで、幼き日に母が歌ってくれた子守唄を、仲のいい友達と歌った思い出の歌を、民族に古くから伝わる懐かしい詩を口ずさみながら心が折れぬように励ましあったというのです。

印象深い場面があります。
「もうたくさんだ。仮に生きて変えることができたとしても、もう自分にはいいことなど何一つない。生きていても仕方ない」と自暴自棄になった仲間にフランクルが言うのです。

「そんなことはない。あの窓の向こうのどこかに、君を必要としている誰かが必ずいる。私たちは、世の中から恩恵を得るために生きているのではない。私たちを必要とする誰かのため、世の中のために、その役割を果たすために生まれてきたのだ。だから、その誰かとめぐりあうために、キミを必要としている誰かのために、簡単に人生を投げてはいけない」と…。

かつては、看護を学ぶ学生たちの課題図書であり、必読図書でした。
私にとっても、これまでの人生で影響を受けた本「三本の指」に入ります。


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