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2019年04月16日 [ニュース]

「青春」とタイタニック号事件

20世紀最大の海難事件、タイタニック沈没から今年で107年。

1912年4月14日夜、夜勤の無線士がNYのワーナー無線局で当直夜勤していると、突然SOS信号が飛び込んできました。遥か彼方の大西洋上からのもので、豪華客船タイタニック号が氷山に激突し、沈没しそうだというのです。彼はすぐに湾岸警備隊に連絡を取りました。まだ微弱な電波しか出せなかった時代のことです。米国政府は、混信を避けるべく、ワーナー無線局以外の周囲の無線の一切を封鎖しました。若き無線士は、沈みゆくタイタニック号および救助に向かう汽船との交信を三日三晩続けたといいます…。

最終的に、船内総人員2200人あまりのうち、2/3以上が命を落としてしまいました。でも、700人の人々が奇跡的に生還することができたのです。無線通信のおかげでした。その威力に世界中が驚き感動しましたが、そのなかのひとりに、『青春』を書いたS・ウルマンがいたことは想像に難くありません。

だからでしょうか。
ウルマンの『青春』のなかに、「無線基地」や「アンテナ」という、私的というにはちょっと縁遠いようなWordsが出てくるのは…。

この史上最大の海難事故が起きたのは、ウルマン72歳の誕生日の翌日のことでした。ウルマンは、無線基地に勇気と希望を託そうとしたのではなかったか。

死と紙一重の地獄のような状況下で、最後の最後まであきらめることなく、いのちのメッセージを交信しつづけたアンテナに、「青春」を見たのではなかったか。

私は、そんなふうに思わずにいられないのです。


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