株式会社百寿研のブログ | 終活の相談窓口【百寿コンシェルジュ】

一般社団法人百寿コンシェルジュ協会 百寿研
  • シニアお役立ち情報
  • 無料小冊子請求
  • お問合せフォーム
  • 百寿コンシェルジュ協会

ビジネスブログ

2019年03月13日 [ニュース]

認知症初期のシグナル 〜いざ、生前相続〜

前回、長生きしなければならない時代の老後の在り方として、『生前相続』という老後モデルの話を書きました。なんか驚いたのですが、事務所のほうへ電話とメールで6人もの人からコメントをいただきました。
やはり、たとえ漠然とであっても、極力ムダな税金を払わずに子ども世代に諸々のことをバトンタッチしたいという人は多いのだなぁと、賛同者がいてくれてちょっぴりうれしく感じました。これからも、お気軽にコメントを寄せていただけたらモチベーションが上がりますんで、よろしくお願いします。

さて、前回のさいごに、生前相続の検討課題として、バトンタッチのタイミングのことに触れました。仮に80歳で生前相続を決行しようと計画していたとしても、たとえば75歳の時点で認知症に陥ってしまったとしたら、生前相続のプランはジ・エンド。水の泡となってしまいます。
となると、生前相続計画を盤石なものとするためには、身近なだれかに、「あれっ。なんか変だよ」と指摘された時点で堪忍して計画実行を前倒しにするという覚悟が必要となってきます。言うは易し、かもしれませんが、そうしないことには、財産凍結をはじめとする不便と不利益を子ども世代に残してしまうことになります。これでは本末転倒というか、ボケてもボケきれませんよねぇ…。

それでは、「あれっ。ちょっと変だぞ。認知症のシグナルかも…」と、周囲の人に感じて指摘してもらえるようにするにはどうすればいいのでしょうか。
以下に、大勢の医者が書いたり言ったりしている「認知症の最初に起こりがちな兆候」の最大公約数をまとめてみました。賢明なるシニアのみなさんは、自分の培ってきたものを託し遺そうと思う大切な人には、こう言っておきましょう。今すぐにでも宣言するべきだと、私は心の底から思っています。
「もしも自分に、以下のような様子が見られたとしたら、その時は隠さずに告げてほしい。親愛なるキミの指摘であれば、私は真摯に受け止めるから。躊躇することなく伝えてほしい。この先かけがえのないキミがやっかいなことにならないよう、早急に段取りをつけなきゃならないからね」。

ということで、認知症のごく初期の兆候をご紹介すると…。

1.同じ言動を繰り返す(会話や質問、さがしもの、かばん類の開け閉め 等)
2.ふつうにできていたことができなくなる(運転、お茶入れ、給湯、家電・携帯電話の操作 等)
3.表情が乏しくなる
4.身だしなみに気を使わなくなる
5.ニオイに鈍感になる
6.待ち合わせの時間や場所をまちがえる
7.計画や計算ができなくなる

50冊ほどの文献を漁ってピックアップした、7割以上の医療関係者があげている認知症初期にあらわれる言動をまとめるとこうなりました。
最近の研究では、健康な脳に、炎症が起きたり、栄養が不足したり、毒素が入り込んだりすると、脅威に曝された脳は、自らアミロイドベータというタンパク質を作って対処することがわかってきています。
しかし、このアミロイドベータは、抗がん剤と同様、自身の健康な脳細胞までをも破壊してしまうというから厄介です。
アミロイドベータは、良質な睡眠を筆頭に、音楽鑑賞や入浴や笑いや恋愛など、成長ホルモンの分泌を促してくれるような生活習慣でクリーニングされると言われています。これらを日常生活に採り入れる工夫をしながら認知症予防を心がけたいものですね。自戒の念を込めて記しておきます…。
他方、認知症になってしまった場合のリスク管理としては、エンダン、すなわち、「エンディングの段取り」を早期に始めることをお薦めします。私としては、四捨五入百世代(50歳時点)になったら一刻も早く取り掛かるべきかな、と思っています。人間50歳ともなれば、だれしも明日の朝目覚めるという保証はないのですからね。
人生100年時代を生きる私たちにとって、最大の長生きリスクは認知症です。これに備えることなしに、人生のファイナルステージを謳歌することはできません。だからこそ、まずは元気なうちに、目の黒いうちに、足元を固めておかねばなりません。
ボケても自分の意志が後々の人生に反映されるように、然るべきタイミングで『生前相続』を行い、現代版の隠居生活へと移行してしまうことをお薦めします。子どもたちにこれまでの人生での感謝と謝罪を伝える。その上で、培ってきたものを託し、それと同時にエンディングに向けての希望を伝え、サポートしてほしい作業を依頼しておく…。そんな「クールな老後(国や子に依存しない自律したカッコいい老後)」を、是非とも一緒に実践していきましょう。

このプロセスを通じて、もしかしたら子どもたちの成長とともに離れてしまったかもしれない親子間のこころの距離が縮まります。親子関係の再構築と言ってもいいでしょう。親世代のエンディング対策を通じて親子の絆を再確認してしまえば、裁判所だの公証役場だの成年後見制度だの弁護士だの、そんなイレギュラーなモノと関わる必要はないのです。親子の絆をバカにしないことです。そう信じたいではないですか!
親子の絆を取り戻し、最後のさいごまで自分の人生の主役であり続けられるよう、はじめの一歩を踏み出してください。そして、ニッポンの老後の在り方をみんなで変えていけたとしたら、こんなにうれしいことはありません。


トップページに戻る

PageTop