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2019年03月24日 [ニュース]
延命治療は拒否するべきか?費用はいくら?
「延命治療? 自分は断固ノー! 胃ろうも含めて一切なし。天寿をまっとうしてさいごを迎えるつもり。医者が勝手なことをしようものなら、ガツンと言ってやりますよ。静かに穏やかに死にますから結構毛だらけだってね。はっはっはっ」。
こんなことを言ってる人は能天気といわざるを得ません。だって、医者が延命措置を切り出すとき、
あなたはもう意識がなくて会話もできない場合がほとんどなんですから。わかります?
延命治療とは、疾病の根治ではなく延命を目的とした治療のことです。現場復帰や正常な意識の回復が見込めない患者に対し、人工呼吸や輸血、輸液などによって延命を図るわけです。他にも、人工透析、人工栄養も延命治療の一環と位置づけていいでしょう。
9割近い人が、最後の瞬間を病院で迎えます。いよいよ最期が近づいてきたその時に、医者に「ホント〜に何もしないでいいのですか」と念押しされると、ついつい「なんとかお願いします」などと口走ってしまったり、緊迫した場面で親の意向がぶっ飛んでしまったりして延命治療を甘受してしまい、後で請求書を見て愕然とする遺族が今でもいます。
でも、経済的なこと以前に知っておくべきは、延命措置を行えば、患者はその間、余計に苦しむことになる…ということです。ほんの数日間、命を引き延ばすために患者に苦痛を強いるということの是非について、もっと考えるべきだと思います。
最近では減ってきてはいるものの、相変わらず、患者本人や家族の意志にかかわらず、医者が当然のごとく延命措置を進めてしまうケースも存在している。現代医学では太刀打ちできないとわかった時点で、医者には患者と家族が心静かに別れることができる医学的な環境を整えてほしいと願います。いや、そうすべきだと思います。これは、ターミナル医療に携わる医者に課せられた義務であると、私は思うのです。
ここで、延命治療を承諾もしくは甘受してしまった家族のコメントを一部紹介しておきますね。
「人工呼吸器の音がゴオゴオいっていて、言葉を交わすことも何もできずに亡くなりました。それが今でも心残りだし、残念でなりません」
「事後承諾で人工呼吸器をつけられ、亡くなる日まで採血をされました。かぼそい腕に残る青あざのような注射の痕跡が痛々しくてやりきれません」
「とにかく心配停止をさせてなるものかという医者の正義に最後まで付き合わされてしまった…。父の苦しみをわかってあげられなかった自分を今でも責めています」。
繰り返します。万一、現場復帰がかなわない状態に陥ってしまった場合、延命措置を拒否するのであればその旨を意識があるうちから家族に伝えておかないとダメです。誰もが通る可能性が高い道。自分自身の問題として日頃から考えておくべきだし、それを家族で共有し、明文化しておくことが不可欠です。
家族側は、それをもって医者と折衝する気概を持つ必要がある。というのも、いざ医療現場の雰囲気にのまれてしまうと、医者に言われるがまま、流されて「お願いします」と叫んでしまう家族が後を絶たないからです。
私の場合は、
◎75歳を過ぎていたら、一切の延命措置は拒否。緩和ケアのみ。
◎75歳未満でも、主治医が回復の見込みナシと判断した場合には、一切の延命措置は拒否。緩和ケアのみ。
例えば、70歳時点で、嚥下障害が出たとします。言語聴覚士によるリハビリで、再び自分の口で食事を摂れる可能性があるのであれば、甘んじて胃ろう増設も受け入れましょう。しかし、回復の可能性がゼロに近いのであれば、例え数週間のことであろうとも、胃ろうは断固拒否します。中心静脈栄養も経鼻チューブも同様です。
こんな趣旨のことを紙に書いて、年に一回、それ以外のエンディングビジョンと併せて子どもたちに念押ししています。
延命治療については、費用のことも知っておいたほうがいい。これを知っておくことで、ついつい「お願いします」と頼んでしまいそうになる自分を制御することができるはずです。やはり、おカネの力はすごいです!
終末期医療で、家族が「1分1秒でも長く」と要望したとすると、カウンターショック(電気ショック)が一回3万円、二十四時間対応心電図モニターが一日1万5千円。人工呼吸器装着のために必要な気管内挿管措置は一日5千円、人工呼吸器は1日1万2千円。強心剤の点滴は一本5千円、心臓マッサージは一回3千円…。ちょっと古いかもしれませんが、概ねこんな感じでしょうか。差額ベッド代を除き、自己負担額は原則1割から3割ですが、平常心を失った状態のなかで、延命治療に係る費用が日々膨れ上がっていくと、驚くほど高額になってしまうことが多いものです。所得が多い場合、100万円超えというケースだってあるのですからね。
しかも。しかも、です。
延命措置に際して、患者側が求めない限り、病院側からは見積書が出てこない!
医者の世界には事前見積りという考え方が定着していないから、気をつけたいですよね。日本人はもう少し、欧米人のようにおカネというものにシビアになったほうがいいのではないかと、私は思うのです。
最後に、
延命治療を回避したい方はこちらをご覧ください。
こんなことを言ってる人は能天気といわざるを得ません。だって、医者が延命措置を切り出すとき、
あなたはもう意識がなくて会話もできない場合がほとんどなんですから。わかります?
延命治療とは、疾病の根治ではなく延命を目的とした治療のことです。現場復帰や正常な意識の回復が見込めない患者に対し、人工呼吸や輸血、輸液などによって延命を図るわけです。他にも、人工透析、人工栄養も延命治療の一環と位置づけていいでしょう。
9割近い人が、最後の瞬間を病院で迎えます。いよいよ最期が近づいてきたその時に、医者に「ホント〜に何もしないでいいのですか」と念押しされると、ついつい「なんとかお願いします」などと口走ってしまったり、緊迫した場面で親の意向がぶっ飛んでしまったりして延命治療を甘受してしまい、後で請求書を見て愕然とする遺族が今でもいます。
でも、経済的なこと以前に知っておくべきは、延命措置を行えば、患者はその間、余計に苦しむことになる…ということです。ほんの数日間、命を引き延ばすために患者に苦痛を強いるということの是非について、もっと考えるべきだと思います。
最近では減ってきてはいるものの、相変わらず、患者本人や家族の意志にかかわらず、医者が当然のごとく延命措置を進めてしまうケースも存在している。現代医学では太刀打ちできないとわかった時点で、医者には患者と家族が心静かに別れることができる医学的な環境を整えてほしいと願います。いや、そうすべきだと思います。これは、ターミナル医療に携わる医者に課せられた義務であると、私は思うのです。
人工呼吸器で延命治療。。
ここで、延命治療を承諾もしくは甘受してしまった家族のコメントを一部紹介しておきますね。
「人工呼吸器の音がゴオゴオいっていて、言葉を交わすことも何もできずに亡くなりました。それが今でも心残りだし、残念でなりません」
「事後承諾で人工呼吸器をつけられ、亡くなる日まで採血をされました。かぼそい腕に残る青あざのような注射の痕跡が痛々しくてやりきれません」
「とにかく心配停止をさせてなるものかという医者の正義に最後まで付き合わされてしまった…。父の苦しみをわかってあげられなかった自分を今でも責めています」。
繰り返します。万一、現場復帰がかなわない状態に陥ってしまった場合、延命措置を拒否するのであればその旨を意識があるうちから家族に伝えておかないとダメです。誰もが通る可能性が高い道。自分自身の問題として日頃から考えておくべきだし、それを家族で共有し、明文化しておくことが不可欠です。
家族側は、それをもって医者と折衝する気概を持つ必要がある。というのも、いざ医療現場の雰囲気にのまれてしまうと、医者に言われるがまま、流されて「お願いします」と叫んでしまう家族が後を絶たないからです。
私の場合は、
◎75歳を過ぎていたら、一切の延命措置は拒否。緩和ケアのみ。
◎75歳未満でも、主治医が回復の見込みナシと判断した場合には、一切の延命措置は拒否。緩和ケアのみ。
例えば、70歳時点で、嚥下障害が出たとします。言語聴覚士によるリハビリで、再び自分の口で食事を摂れる可能性があるのであれば、甘んじて胃ろう増設も受け入れましょう。しかし、回復の可能性がゼロに近いのであれば、例え数週間のことであろうとも、胃ろうは断固拒否します。中心静脈栄養も経鼻チューブも同様です。
こんな趣旨のことを紙に書いて、年に一回、それ以外のエンディングビジョンと併せて子どもたちに念押ししています。
延命治療の費用は自己負担?
延命治療については、費用のことも知っておいたほうがいい。これを知っておくことで、ついつい「お願いします」と頼んでしまいそうになる自分を制御することができるはずです。やはり、おカネの力はすごいです!
終末期医療で、家族が「1分1秒でも長く」と要望したとすると、カウンターショック(電気ショック)が一回3万円、二十四時間対応心電図モニターが一日1万5千円。人工呼吸器装着のために必要な気管内挿管措置は一日5千円、人工呼吸器は1日1万2千円。強心剤の点滴は一本5千円、心臓マッサージは一回3千円…。ちょっと古いかもしれませんが、概ねこんな感じでしょうか。差額ベッド代を除き、自己負担額は原則1割から3割ですが、平常心を失った状態のなかで、延命治療に係る費用が日々膨れ上がっていくと、驚くほど高額になってしまうことが多いものです。所得が多い場合、100万円超えというケースだってあるのですからね。
しかも。しかも、です。
延命措置に際して、患者側が求めない限り、病院側からは見積書が出てこない!
医者の世界には事前見積りという考え方が定着していないから、気をつけたいですよね。日本人はもう少し、欧米人のようにおカネというものにシビアになったほうがいいのではないかと、私は思うのです。
最後に、
延命治療を回避したい方はこちらをご覧ください。
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