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2019年03月22日 [ニュース]

思いがけず「がん」だと告げられたら?

「がん? うちはがん家系じゃないんだよね。自治体のがん検診でも問題なかったし、大丈夫なんじゃないかな。もしものことがあっても、東大病院に知人のドクターもいるから安心なんだよね。あんまり心配してないね」。
そんなふうにたかをくくっているそこのあなた。日本人が2人に一人の確率で罹患するがんですよ。リスク管理の対象から外すなんてことはあり得ませんからね。

ということで、今回は「がん」について。『安直にメスを入れないほうがいい』というのが、私の基本スタンスです。自治体が後期高齢者を対象に行っている無料のがん検診。タダだから行かなきゃ損だとばかりに、あるいは、どうせ用事もないからとばかり受診して、予想外にがんの疑いありと告げられて精密検査に回される。そのなかから一定割合で、「本当にがんだとまずいから」と摘出手術を勧められるままに首を縦に振ってしまうシニアが必ず出てくる…。何の自覚症状もないのに、です。
疑わしきは切るのが外科医の王道と言われます。医者にしてみれば所詮は他人事だし、商売にもなりますから、「今なら成功するから、大きくならないうちに取っちゃいましょう」と軽く言うかもしれません。でも、この「手術の成功」ということばには、大いなる注意が必要です。
たしかに、目に見えるがん細胞を切除すれば、医者にとっては手術成功でしょう。しかし、患者には、術後の過酷な生活が待っています。まさに、患者(Patient)イコール「受難者」です。抗がん剤&放射線といった予後治療に、日々、苦しみもがきながら生きていかねば(死んでいかねば)ならないわけです。何十年とシニアの人生を支えてきて機能低下してしまった五臓六腑には、健康な細胞まで瞬殺してしまうほどの劇薬である抗がん剤の威力に耐えられる力はもう残っていない…。そんなことまで全部ひっくるめて、切るか切らないかを決めなければいけません。
そもそも、がんは生活習慣病です。少し冷静に考えれば、がん細胞をはびこらせてしまった原因である悪しきライフスタイルを改めない限り、いくら目の前のがん細胞だけを切り取っても根本的な解決にはならないということはわかるはずです。でも、人間という弱い生き物は、自分ががんと告げられると、「ガーン!」と動揺して、医者の甘い言葉もしくは冷静さを欠いた拙速なジャッジで、ついつい手術同意書にサインをしてしまうわけです。
一般に、がんというのは年齢が上になるほど進行が遅いし、痛みもほとんど感じない病気です。なので、医者の言葉に惑わされず、じっくり作戦を考えるべきです。本当に摘出手術を受けるのが得策なのかどうか。他の方法がないのかどうか。あるとすれば、それぞれのメリットとデメリットは何なのか。少なくともふたり以上の別の医者の見解を聴くべきだと思います。これがセカンドオピニオンであり、サードオピニオンです。

私の持論は、後期高齢者(75歳以上)にもなれば、外科手術は避けるべき。そんなことよりも、自身の生活ぶりを振り返ってみて、がんの原因と考えられる環境や食事や生活習慣など、不自然な生活を改善する道を選ぶことをお薦めしています。
結局は、私たちの体内に宿る免疫力を復活させることこそが、がん撲滅の唯一の方法なのです。これが、この20年くらいをかけて500人以上の医者の話を聴き、200冊を超える文献を読んで行きついた、がんに対する私の基本スタンスです。


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