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2019年03月18日 [ニュース]

家族崩壊を回避する認知症対応の王道とは

認知症は最初が肝心です。同じ言動を繰り返す。表情がなくなる。身だしなみに気を遣わなくなる。時間・場所・ヒトの認識があいまいになる。70歳を過ぎてこれらの症状が出てきたとしたら、ほぼ認知症に足を踏み入れたと考えてまちがいありません。周囲の人間は、躊躇せずに指摘してあげるべきでしょう。
そりゃあ、周囲が認知症の兆候を指摘したとしても、本人は自分がボケているとは認めたくないでしょう。その気持ちは理解できますが、本当に家族のことを大切に思うのであれば、謙虚に受け入れて対策を講ずるのが理想です。

最初の兆しが出てからの数ヶ月は、ボケている時間帯と正常な時間帯が断続的に繰り返されるまだらボケの状態が続くはずです。しかし、そうなってしまってからでは手遅れです。その前に準備すべきことがあるのです。ですが、このあたりの話は別の機会に譲るとして、ここでは、暴言・暴力、暴食、徘徊、モノ盗られ妄想、作話、弄便等の問題行動を伴う認知症への対応について、標準的な流れを書いておきます。

まずは、近隣病院の精神科にてモノ忘れ外来を受診します。この際、クリニックや診療所ではなく、入院病棟のある病院に行くことが重要です。で、診察を受けるだけでなく、医療福祉相談室の相談員にも時間を取ってもらい、入院希望である旨をしっかりと伝えることです。本人の症状に加え、家族の物理的精神的疲弊を強調したいところです。そうすることで入院時期を少しでも前倒ししてもらえるような工夫が必要なのです。入院できる日が明確になって、介護から解放される期限が切られていれば、あとしばらくはどうにか耐えることもできようというものです。

入院当日は、多くの場合、本人は嫌がり抵抗しますが、クスリの力で眠らされ、そのままキャスター付きベッドで入院病棟へ運ばれていくことになります。これを、本人ではなく家族の意志で入院させるという意味で「保護入院」と言っています。入院から3週間もすると、問題行動はほとんどなくなっているはずです。これがクスリの力です。ただし、問題行動が緩和される一方で、元気なときのような覇気や活力のようなものは影を潜めていきますが、これは致し方ないことです。
2、3ヵ月もすると病院(相談員)から退院時期について話があると思います。その際は、病院に頼んで、老健(老人保健施設)もしくは特養(特別養護老人ホーム)を紹介してもらうのがいいでしょう。ちなみに、「老健は自宅復帰のための中間施設だから3ヶ月で退所しなければならない」というのが定説のようになっていますが、全国の老健のほとんどが看取り加算を計上していますし、実際問題として看取りに対応しているということを記しておきます。
これまでに40人ほどの相談者に対して、「モノ忘れ外来→精神科認知症病棟→老健」の流れでサポートをしてきましたが、全員が老健での生活を継続中です(うち9名は老健にてすでに亡くなられた)。3ヵ月経ったから出て行ってくれなどと言われたケースは皆無ではないが、きちんと事情を話せば、老健側でも考慮はしてくれるものです。まちがいありません。

あと、私としては、民間の有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅はお薦めしていません。公的介護施設のほうが断然安いですし、サービス品質だってそうは変わらないからです。
認知症対応の王道は、「モノ忘れ外来→精神科認知症病棟→老健」といっていいと思います。


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